脈絡

読み難い

2020-01-01から1年間の記事一覧

親の話

親、というか、もう何でもない、ただの人間のはなし。たぶん、親のことが憎いんだと思う。知らないけど。ひとつだけ親について覚えていること。わたしが学校を辞めた時、父親は嘲るような目でこちらをちらりと見て、お前、中卒になるんだぞ? とだけ言った。…

なにもかわっていない。というはなし

知らんうちにここまで来て知らんうちに暮らしを続けている、哀れな人間。人間なのかそうでないのかもよくわからないくらい。人間だなんて認めたくないけれど人間としてしかやっていけない、いや人間としてやっていけているというとそれは完璧な嘘になる、し…

幸せとか、祈りとか、他力本願とかそういう話

ちょっと前に、お遍路に行こうと思い立った。 四国中を回って八十八か所のお寺を回収する、あれ。 それで四日前に出発して、三日目にやめると決めて、四日目に夜行バスに乗って隠れ家にとんぼ返りしてきた。 根性がないとか、自分で決めたことも完遂できない…

ふたり、ということの話

訳あってすきなひとと1か月くらい一緒に暮らしたのだけれど、その間に生活に於けるほぼすべてのことが「ふたり」のことになっていて ふたりでご飯作って食べてふたりで買い物に行きふたりで散歩してふたりでねむる、毎日を過ごしていると ふたりでなくなった…

変わることと、しあわせなことの話

死に損ねた。 言い方を変えると、生き延びた。 良かったのか悪かったのかは知らない。たった一言で死ねなかったとおもう。 ぼんやりと死ぬつもりでぼんやりと暮らしていたら破りたくない約束が出来てしまった、つまりは本気で死のうなんて思わなくなったのか…