脈絡

読み難い

知らない言語が強い話

 

集団の中で誰一人として完璧に話すことが出来ない言語があるとする。

 

その言語でなら、なんだって出来るとわたしはこの頃つくづく思う。主に人間関係においての話だけれど、誰も話せない言語は強い。

 

高校に入学してすぐの頃はわたしは本当に誰にも話しかけられなくて、隅っこでうずくまっているようなものだったけれど、英語の時間になるとなんだかよくわからないけれど割とすんなり話すことが出来た記憶がある。1年くらい前の話だから薄れて来てはいたのだが、最近留学生が来てまたこのことを思い出した。

 

彼は英語が話せるから、わたしはあんまり英語では話しかけたことはなかった。理由として挙げているものが合っているのかはわからないけれどすこし敬遠してしまうところがあったのは確かだったと思う。

けれどフランス語の時間になると、これまたなにかいける気がして、勢いで話しかけていた。

 

不思議だ。

 

なんの心理が働いているのだろうか、わたしはそっちにはあまり詳しくないからよくわからないけれどなんらかの何かがあるのだろうな。誰も知らない言語を初対面の集団に学ばせたりしてみたら、どうなるだろうなぁとか思ったりしている。もしかしたらこれも人それぞれなのかもしれない。発音とか違ったら恥ずかしいから話したくない人もきっといるだろうな。わたしだけなのだろうか、でももしそうならかなりラッキーな性質だとわたしは思っている。

 

言語を学ぶことが好きな理由ももしかすればこれかもしれないな。言語は強い。